「名人戦」と聞いて囲碁や将棋を思い浮かべる人は多いかと思いますが、ここ数年で急激に注目を集めているのがテキサスホールデムポーカーの名人戦です。
年間を通じて様々なトーナメントが国内でも開催されていますが、このテキサスホールデム名人戦は参加をするだけでも非常に難しいと言われている夢の舞台です。
そこで今回は、そんなテキサスホールデムポーカー名人戦について詳しく解説するとともに、歴代の優勝者もご紹介します。
ポーカーの名人戦とは?
テキサスホールデムポーカー名人戦は、一般社団法人マインドスポーツ連盟が主催している日本ポーカー界のトップを決めるイベントです。
2019年から開催されているテキサスホールデムポーカー名人戦は、これまでに6回行われており、毎回日本最高峰のポーカープレイヤーたちが集結し熱い戦いが繰り広げられています。
本戦以外にも多数のタイトルがある
一般社団法人マインドスポーツ連盟が主催している名人戦には、現在以下のような様々なタイトル戦があり、毎年年末付近に開催されています。
- 【本戦】ポーカー界頂上決戦 キング オブ キングス
- 【麒麟児戦】頂点を知る者たちの激突 現代の寵児 極まれり
- 【天馬】天晴れ 才覚具現の2DAYSトーナメント
- 【朱雀】下剋上の華 2021名人誕生の起源
- 【通暁】心身一如 終夜の鉄人ホールデム
- 【白虎】伝統の称号 正統派1DAYトーナメント
- 【応龍】オマハ隆盛 PLO もう1つの名人戦
- 【鳳凰】有終の飛翔 至高の2DAYSハイローラー
- 【六道】6MAX ポーカーの深淵
- 【千里】H.O.R.S.E 転変ー器量ー千里眼
- 【双穹】聖なる夜祭り 最高峰タッグ戦
- 【新星】怪物ルーキー 発掘トーナメント
- 【今年壱】POY300 今年最強を決める戦い
- 【三つ巴】新体験 三つ巴-勝ち上がり合戦
- 【烈火】不撓 灼熱の1DAYハイローラー
今回はこの中でも最も注目を集めている名人戦の本戦について詳しく見ていきましょう。
ポーカー名人戦の本戦は日本国内の猛者が集まる大会
テキサスホールデムポーカー名人戦の本戦は、日本ポーカー界の頂点を決めるトーナメントということもあり、誰でも参加できるわけではありません。本戦に出場するための厳しい条件が設けられています。
その条件とは、ポーカーの獲得賞金ランキング【The Hendon Mob】Japan All Time Money Listで100位以内にランクインしている必要があります。つまり、ポーカーの生涯獲得賞金ランキングで日本人100位以内でなければならないということです。
他にも、昨年と今年のタイトル戦上位者(※)や、協賛社枠、特別ゲストに参加資格が与えられます。
※2024年大会の場合は「2023年の鳳凰、六道の優勝者」と「2023年の麒麟児戦上位3名、双穹の優勝者2名、通暁、天馬、新星、応龍、今年壱、朱雀、白虎、千里、三つ巴、烈火の優勝者」
大会の様子は実況付きで生配信
テキサスホールデムポーカー名人戦が注目を集めている理由として特徴的なことが、勝負の様子をYoutubeチャンネルにて実況付きで生配信される事です。
生配信をするトーナメント自体は珍しくなく、大きなトーナメントでは配信されることが増えてきていますが、実況付きで行われるのは非常に珍しく国内最高峰の戦いを解説付きで観戦できるのは視聴者からしても勉強になるため非常にありがたいです。
ポーカー名人戦の歴代優勝者を紹介
2019年に始まったテキサスホールデムポーカー名人戦の本戦は、これまでに6回開催されており、歴代の優勝者は以下の方々です。これまでの優勝者たちはどのような人物なのか気になりますよね。調べてまとめてみましたのでご紹介します。
初代名人位:Norihiro Otani
初代名人位に輝いたのは、Norihiro Otaniさんです。48エントリーの中で見事に優勝を果たしました。
Norihiro Otaniさんについて調べてみましたが、詳しい情報が見つからず詳細は不明ですが、2016年~2020年にかけて海外のトーナメントでも入賞経験が豊富です。
以下が主な海外トーナメント入賞歴です。
- 2017年:AJPC KRW 11,000,000 + 800,000 No Limit Hold’em – Super High Roller 3位
- 2020年:WSOP $ 1,111 Every 1 for Covid Relief (Event #33) 9位
第二代名人位:Go Mori
第二代名人位はGo Moriさんです。65エントリー中で頂点に輝きました。
Go Moriさんも、初代名人位のNorihiro Otani産と同様に調べてみましたが詳細は見つけられませんでしたが、毎年のように多くの海外トーナメントで入賞をしている実力者です。
- 2017年:APT Manila ₱ 8,000 + 800 No Limit Hold’em (Event #13) 1位
- 2020年:APT Ho Chi Minh ₫ 35,000,000 + 3,500,000 No Limit Hold’em – Championship Event 2位
第三代名人位:Kentaro Hori
第三代名人位のKentaro Horiさんは、シーシャ事業の代表取締役や、ポーカー事業で取締役を務めるなど経営者としても活躍しています。
主な海外トーナメント入賞歴は以下のようなものがあります。
- 2018年:APT Manila Finale ₱ 20,000 + 2,000 No Limit Hold’em (Event #6) 3位
- 2022年:WSOP $ 777 No Limit Hold’em – Lucky 7’s – 7-Handed (Event 75) 23位
第四代名人位:Takuya Tsuji
第四代名人位のTakuya Tsujiさんは、学生時代に起業をしてソーシャルゲームの開発によって売上100億円を超える経営者です。現在はシンガポール在住で、ブロックチェーン技術を活用したゲームを開発中とのことです。
- 2017年:Macau Poker Cup 27 HK$ 7,200 + 800 No Limit Hold’em – Baby Dragon (Event #15) 89位
- 2017年:Japan High Roller Festival KRW 5,400,000 No Limit Hold’em – Super High Roller #4 3位
第五代名人位:Takao Shimizu
第五代名人位はTakao Shimizuさんです。Takao Shimizuさんは、2018年にポーカー海外トーナメントのプレイヤーオブザイヤーに輝いたほか、JOPTのメインイベントで優勝経験があり、そのJOPTは6冠になるなどかなりの実力者です。
- 2017年:AJPC Asian Circuit Incheon KRW 11,000,000 + 800,000 No Limit Hold’em – Super High Roller 2位
- 2018年:WPT Vietnam ₫ 22,000,000 No Limit Hold’em – WPT Vietnam Main Event (Event #4) 2位
第六代名人位:Kazuki Okamoto
第六代名人位に輝いたのはKazuki Okamotoさんです。Kaziki Okamotoさんは同年の麒麟児戦で優勝をして本戦への参加資格を獲得しており、第五代麒麟児位と第六代名人位の2タイトルを制覇するという前人未到の快挙を成し遂げています。
ポーカーの賞金ランキングである【The Hendon Mob】には掲載されていないため、まだ海外トーナメントでの入賞経験はないものの、今後の活躍が注目されます。
まとめ
日本国内での最強を決めるテキサスホールデムポーカー名人戦は、ここ数年で注目を集めており、数々のタイトルがある中でも本戦は大きな話題となっています。
参加資格が厳しく誰でも参加できるわけではないため、出場すること自体が名誉であるとも言われている名人戦の本戦は、ポーカープレイヤーなら誰しもがあこがれる夢の舞台です。
これまでの歴代優勝者もトップレベルのプレイヤーばかりで、今後の活躍にも期待されています。