ライブポーカーをプレイしていて「ストラドル」という言葉を耳にしたことはないでしょうか。
なんとなく知っているけど、詳しいことまでは知らないという方や、意味はわかるけどどのように活用や対応したら良いのかわからないという人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、そんなポーカーにおけるストラドルとはどのようなものなのか、ストラドルありのポーカーの戦い方などを詳しくご紹介していきます。
ストラドルとは？
ストラドルとは、ポーカーにおいてカードが配られる前に支払うブラインドベットの一種です。通常のブラインドベットは、スモールブラインド（SB）とビッグブラインド（BB）が支払いますが、それに加えてブラインドを支払うことにより、プリフロップのみ最後にアクションを行うことができます。
ストラドルを行う際は、ディーラーがカードを配る前にBBの2倍のチップを支払い「ストラドル」と宣言します。ディーラーがすでにカードを配り始めていた場合はストラドルが認められなくなるので注意しましょう。
また、ストラドルができるかどうかはカジノやテーブルによって決められているので事前に確認する必要があります。
ストラドルにも種類がある
ストラドルにはどのポジションが行うかによっていくつか種類があります。ここでは代表的なストラドルを2つご紹介します。
UTGストラドル
ポーカーにおいてUTGとは、プリフロップで最初にアクションを行わなければならない不利なポジションとされていますが、そこでストラドルを行うことにより、有利なポジションで参加することができます。
UTGストラドルは最も一般的なストラドルで、UTGストラドルのみを採用しているケースが多い傾向にあります。
BTNストラドル
BTNストラドルとは、その名の通りBTNのポジションプレイヤーが行うストラドルです。
そもそもBTNは、プリフロップで最後にアクションを行うので一見意味がないように思えますが、フロップ以降でもポジションの良い状態でポットを大きく膨らませやすいことからBTNストラドルを好むプレイヤーも少なくありません。
ストラドルのメリット・デメリットとは
ストラドルありのテーブルでゲームをする前に、メリットやデメリットを事前に確認しておきましょう。
メリット
ストラドルをするとブラインドの支払いが増えるため、結果として一度のゲームで動く金額が大きくなります。そのため良いハンドが入った際に大きく稼げる可能性があります。
また金額も大きくなることから、マネープレッシャーを相手にかけることができるため、ミスプレイを誘発させる効果も期待できます。
さらにはプリフロップを最後にプレイできる点も大きなメリットと言えるでしょう。
デメリット
賭け金を大きくしたり、プリフロップを最後にプレイできるなど一見有利な選択かと思われますが、実はストラドル自体は期待値を下げてしまうプレイなのです。
ストラドルはブラインドベットのため、カードが配られる前にチップを賭けなければなりません。強いカードが配られれば良いのですが、毎回そんな都合の良いカードは来ません。
情報が全くない状態でチップを賭ける行為は、明らかに期待値を下げるプレイと言わざるを得ません。
ストラドル時の戦い方とは？
ストラドルが行われると、プリフロップからの戦い方が大きく変化をします。
通常オープンレイズをする際は、2〜3BBのサイズで行うことが一般的ですが、ストラドルが入った状況の場合、ストラドル額（2BB）の2〜3倍のサイズで行います。
さらにはストラドルが入ると、SPR（ポットに対するスタック）が減少するため、ローポケットやスーテッドコネクターよりも絵札を含んだハンドの価値が高まり、AハイやKハイで参加する機会が増えます。
そのため、ストラドルが入った場合のハンドレンジもしっかりと覚えておくと有利に立ち回ることが可能となります。
まとめ
ストラドルとはポーカーにおけるブラインドベットの一種で、通常のSB、BBに追加でゲームが始まる前に行えるオプションベットです。
ストラドルを行うことにより、プリフロップで最後にアクションをすることができるため一見有効な戦略に思えますが、実際は期待値を下げてしまう行為であるという事は忘れてはいけません。
ストラドルが入ったゲームの戦い方や戦略を覚えることは、キャッシュゲームで勝つためにはとても大切なことなので、是非皆さんも勉強してみてはいかがでしょうか。
