ポーカーのドンクベットとは?ダメな理由や有効な使い方を徹底解説

ダメな理由や有効な使い方を徹底解説

ポーカーにおける「ドンクベット」は、やってはいけないプレイのひとつと言われており、ポーカー初心者がついついやってしまいがちなアクションです。

この記事ではドンクベットがなぜダメと言われているのかその理由を解説するとともに、そんなドンクベットを有効に使う方法についてもご紹介していきます。

目次

ドンクベットとは何?

ドンクベットとは、プリフロップで最初にレイズしたプレイヤー(オリジナルレイザー)ではないにもかかわらず、フロップ以降でオリジナルレイザーのアクションを確認する前にベットする行為を指し、ポーカーの教科書的なプレイの鉄則では、最後にレイズしたプレイヤーまでチェックで回すのが基本とされています。

ドンクベットの「ドンク」とは”間抜け”といった意味があり、「ドンクベット=愚かなベット」となります。しかし、初心者では「愚かなベット」ですが、上級者は適切なタイミングでドンクベットを行い、メリットとして活用することもあるため、必ずしもダメな行為というわけではありません。

ドンクベットがダメな理由について

ドンクベットがダメな行為だと言われている理由を解説します。

相手にレンジを推定される

プリフロップではレイズをしていなかったのに、フロップで自分のハンドが強くなったからといってドンクベットをしてしまうと、相手は「強いハンドを持っている」と簡単に推測されてしまいます。

そしてドンクベットを何度も続けているとチェックレンジが弱くなってしまい、相手から見たら「チェックしたら弱いハンド」、「ベットした場合は強いハンド」だと見抜かれてしまい、相手のブラフベットを誘い出すことも難しくなり、結果として期待値も下げる行為となってしまいます。

無駄な負けが増える

前のラウンドで相手が積極的にベットやレイズを行ったという事は、それなりに強いハンドを持っていることが予想されます。その状況の中で、相手のアクションを確認する前にドンクベットをする行為は、より多くのチップを失ってしまうリスクがあります。

例えば、フロップで$100のドンクベットを下の地、相手から$300のレイズがきてあなたはフォールドしたとしましょう。この時、セオリー通りにチェックで回してから相手のベットを確認してからフォールドをしていたなら、ドンクベットによって$100分損したことになります。

このようにドンクベットを多用していると無駄な負けが増え、相手により多くのチップを持っていかれます。

初心者としてマークされてしまう

ドンクベットを多用していると、一緒にプレイしている他のプレイヤーから初心者としてチェックされてしまいます。もし同じテーブルに上級者やプロがいた場合、あなたは初心者として徹底的にマークされてしまいチップを奪われてしまう事でしょう。

ポーカーでは、相手の動向をチェックして情報を集め、その人の弱点を突いてミスプレイを誘いチップを奪うことが重要な戦略になります。そのためセオリーから外れたプレイを繰り返していると、多くのプレイヤーからマークされてしまい難しい選択を迫られる局面が増えてしまう危険性が高まります。

ドンクベットは有効に使えることも

このようにドンクベットは基本的に避けるべき行為だとされていますが、その特性を十分に理解したうえで上手に活用することも可能です。

もちろん初心者が活用するには非常に難易度が高い戦略になってしまいますが、リスクを十分に理解すれば効果的に使えるでしょう。

相手をけん制する効果がある

ドンクベットをすることにより、相手は「強いハンドを持っている」と思われるという特性を生かし、先にフォールドを誘う戦略として行うことがあり、適切なタイミングでドンクベットをすることにより相手を混乱させ威圧させる効果が期待できます。

そのため、相手の心理状態や相手からどう見られているかなどの要因を検討する必要はありますが、ブラフ戦略のひとつとしてドンクベットを使うのは効果的だと言えます。

安全にドローを見にいく

ドンクベットは、リスクを最小限に抑えながら次のラウンドへ進めたい場合にも活用することが可能です。

自分のハンドがドローハンド(将来的に強くなりそうなハンド)の場合に、次のラウンドでカードを見に行きたくなります。その際に相手から大きなベットが来る前にドンクベットをすることによりブロックベットのような効果を見込むことが可能で、相手のコールやフォールドを誘います。

もしもドンクベットした後に相手からレイズが返ってきた場合はどうするのか(コールで追いかけるか、素直にフォールドするのか)を事前に考えておく必要はあります。

バリュー損失を防ぐ

もしも対戦相手のプレイスタイルが慎重派だった場合はリバーでのドンクベットが有利に働く場合があります。

慎重なプレイスタイルの相手だと、リバーでセオリー通りチェックで回すと相手にもチェックを返されてショーダウンになってしまう可能性が高いですが、そうなってしまうと自分が取れる筈だったバリューが減ってしまいます。

このタイミングでドンクベットをすると相手にフォールドされてしまう可能性ももちろんありますが、コールを貰うことも十分に可能性があるため期待値的にも非常に有効な手段となります。

まとめ

ドンクベットは、ポーカーにおいてやってはいけない行為(セオリーから外れたプレイ)のひとつとして知られており、「愚かなベット」とも言われています。

ポーカーを始めたばかりの初心者や、ドンクベットについて理解していないプレイヤーは、無意識のままついついやってしまうことも多いですが、ドンクベットについてその特性をしっかりと理解しているプレイヤーから見ると初心者(格下)だとマークされてチップを奪われてしまう危険性があります。

ドンクベットとはどの様な行為なのか、なぜやってはいけないのかを十分に理解しておくことはとても重要で、慣れてきてから適切なタイミングでドンクベットを行って有利に立ち回りましょう。

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