「ポーカー」と言うと近年ではテキサスホールデムが主流となっていますが、日本国内では「ドローポーカー」が根強い人気を誇っており、子どもの頃に遊んだことがある人も多いのではないでしょうか。
なんとなく知っていて遊んだ経験があったとしても、細かいルールやチップの賭け方などまでは知られていないかもしれません。
そこで今回はドローポーカーの詳しいルールや賭け方について解説していきます。
ドローポーカーってどんなゲーム？
ドローポーカーは他のポーカーと同じように役の強さを競い合うゲームです。
ゲーム中に1回だけ任意の枚数のカードを交換することが可能で、5枚のカードを使って役を作り、より強い役を作ることを目指します。ドローポーカーは日本で最も知られているポーカーゲームなのでみなさんも一度は遊んだことがあるかもしれません。
ちなみになぜドローポーカーが日本で最も知られているのかというと、どうやら超有名RPGゲームの「ドラゴンクエストシリーズ」内のカジノでファイブカードドローポーカーが採用されたことから一気に人気になったという説が有力です。
ドローポーカーのルール・遊び方
ドローポーカーの詳しいルールや遊び方について解説していきます。
ポーカーの中では比較的簡単なゲームになるので、是非覚えて遊んでみましょう。
ドローポーカーのルール
ドローポーカーは簡単に説明すると、5枚のカードを使って役を作りその強さを競うゲームで、ジョーカーを除く52枚のトランプを使用して遊びます。
ドローポーカーの「ドロー」とはカードを引くと言う意味で、各プレイヤーはゲーム中に1回だけカードの交換を行うことができ、より強い役の完成を目指します。
基本的なルールや役の強さなどは、近年爆発的に人気を高めているテキサスホールデムと似ているので、テキサスホールデムで遊んだことのある人であればすぐに覚えることができるでしょう。
まずは役の強さを覚えよう
ドローポーカーでは、自分に配られた5枚のカードを使い役を作っていきます。そのため、まずは役の種類と強さについて覚える必要があります。
| 役の名称 | 説明 | 確率 |
ロイヤルストレートフラッシュ | 同じマークの「10-J-Q-K-A」最強の役 | 0.00015％ |
ストレートフラッシュ | ストレートとフラッシュが同時に成立 | 0.00139％ |
フォーカード | 同じ数字のカードが4枚 | 0.024％ |
フルハウス | スリーカードとワンペアが同時に成立 | 0.144％ |
フラッシュ | 同じマークのカードが5枚 | 0.196％ |
ストレート | 連続するカード5枚 | 0.392％ |
スリーカード | 同じ数字のカードが3枚 | 2.128％ |
ツーペア | ワンペアが2組 | 4.762％ |
ワンペア | 同じ数字が2枚 | 41.67％ |
ハイカード | 何も役が完成していない状態 | 50.25％ |
ドローポーカーの賭け方や遊び方
それでは実際にドローポーカーの遊び方を解説していきます。チップを使用して賭けながら遊ぶ場合のチップの賭け方も詳しくご紹介するので一緒に覚えましょう。
1.参加費（アンティ）を支払う
まずはアンティ（Ante）と呼ばれるゲームの参加費を支払います。アンティ分のチップをテーブルに置くことにより次のゲームへの参加意思を示すこととなるので、そのテーブルであらかじめ決められたアンティ分のチップを支払わなければゲームに参加することができません。（Ante$1なら毎回$1支払う必要がある）
2.ブラインド後にカードを配る
ブラインドとは、カードが配られる前に行われる強制ベットを指し、ゲームに参加しているプレイヤーのうち2人が必ずベットする必要があります。
このブラインドベットを行う2人は、ディーラーボタンが置かれているプレイヤーの左隣にいるプレイヤー（SB）と、さらに左隣にいるプレイヤー（BB）です。ブラインドの額はテーブルによって決まっており、例えば「1-2-4」ならば「アンティが$1、SBが$2、BBが$4」となり、基本的にBBはSBの2倍の額に設定されている場合がほとんどです。
そしてブラインドの支払いが終了したら、アンティを支払っている各プレイヤーに1枚ずつ計5枚になるようにカードを配ります。
3.1回目のベッティングラウンド
各プレイヤーは配られた5枚のカードを確認して、それぞれアクションを行います。アクションを行う順番はディーラーボタンの左隣のプレイヤー（SB）から時計回りに順番に行います。
ここでプレイヤーが選択できるアクションは以下のようなものがあります。
| アクション | 概要 |
| ベット | 最初にチップを賭ける行為。ベット額は任意で決められる。 |
| コール | 自分よりも前にベットしたプレイヤーと同額をベットする行為。 |
| レイズ | 自分よりも前にベットしたプレイヤーよりも上乗せしてベットする行為。 |
| チェック | ベットせずにパスする行為。※先にベットしたプレイヤーがいない場合に限り |
| フォールド | ゲームから降りる。支払ったアンティやブラインドは戻ってきません。 |
フォールドしたプレイヤー以外の全員が同じ額をベットした状態になるまでアクションは続きます。もし誰かがレイズしたとすると2週目のベッティングが行われます。
またこの時点で全員がフォールドして1人だけ残った場合は、そのプレイヤーの勝利となりこのゲームは終了します。
4.カードの交換（ドロー）
ベッティングラウンドが終了したら、残っているプレイヤーでドロー（カード交換）を行います。
交換する枚数は自由なため、現状よりも強いハンドを作れそうなら一部のカードを交換。既に十分強い役が完成しているのであればカード交換をしないままでも大丈夫です。
5.2回目のベッティングラウンド
全員のドローが終了したら2回目のベッティングラウンドが始まります。2回目も1回目のベッティングラウンドと同じ流れでチップを賭けていきましょう。
6.ショーダウン
2回目のベッティングラウンド終了までに2人以上のプレイヤーが残っていた場合は、全員に手札を公開して役の強さを競い合い、最終的に最も強い役を完成させたプレイヤーが勝者となり、勝ったプレイヤーはこれまで賭けられたチップを全て獲得することができます。
ゲームが終了したらディーラーボタンを左隣のプレイヤーに移動して、また1からゲームが始まります。
まとめ
日本人にとってはテキサスホールデムよりも昔から馴染みのあるドローポーカーは、なんとなく遊び方は知っていて遊んだことのある人も多いはずですが、細かいルールやチップを使用して賭けながらの遊び方まではそれほど知られていません。
テキサスホールデムと比べるとルールやゲームの流れはシンプルなため、ポーカー初心者でもすぐに覚えて楽しむことができるでしょう。
是非みなさんも覚えて改めて遊んでみてはいかがでしょうか。
