テキサスホールデムを始めとしたポーカーゲームは世界中で人気が高まっており、いまや日本国内でも大きな流行を見せていますが、そんなポーカーは運の要素だけではなく戦略や戦術が重要なマインドスポーツであることは皆さんもご存じかと思います。
ポーカーを上達させるためには、ブラフなどの駆け引きといった戦略や戦術を学ぶことが重要ですが、ずっとポーカーばかりをプレイしていては飽きてしまうと言う人もいるかもしれません。
そこで今回は、そんなポーカーの戦略や戦術を楽しく学ぶことができるボードゲームをいくつかご紹介していきます。
ポーカー戦略・戦術が学べるボードゲーム
世界各国で楽しまれている”ボードゲーム”には実に様々な種類が存在しており、サイコロを使うものやコマを使うものなど遊び方は多岐にわたります。
中でも今回ご紹介するボードゲームは、ポーカーに似たボードゲームだけではなく、全く別のゲームでありながらも心理戦を楽しむ事のできるボードゲームで、ポーカーの戦略や戦術を学ぶこともできます。
動物好きにおすすめ!『どうぶつポーカーシリーズ』
まずご紹介するのが、動物をモチーフにしたボードゲームの「どうぶつポーカーシリーズ」です。こちらは猫や犬のかわいいイラストが描かれたカードを使って遊ぶものとなっており、動物好きにおすすめのボードゲームとなっています。
ねこポーカー
ねこポーカーは、A~Gの7種類のカードを使って役を完成させることを目的としたゲームで、大きな特徴としては、は役が完成した際には「にゃーん」とネコの鳴き声を言ってからあがりとなります。
そんな猫ポーカーは2人〜4人で遊ぶことができ、大まかなゲームの流れは以下の通りです。
- 各プレイヤーに手札としてカードを5枚ずつ配る
- 手番のプレイヤーは「カードを1枚捨てる」「山札からカードを1枚捨てる」「他のプレイヤーが捨てた”捨札”の一番上のカードを1枚取る」の、いずれかのアクションを行う
- Aのカードが捨てられたとき、全員が左隣のプレイヤーに手札を1枚渡す
- 最初に役が完成したプレイヤーは「にゃーん」と宣言してあがりとなる
シンプルで簡単なゲームですが、他のプレイヤーが何の役を狙っているのかやAのカードを捨てるタイミングなど戦略性もありおすすめです。
いぬポーカー
どうぶつポーカーシリーズ第2弾のいぬポーカーは、ねこポーカー同様にA~Gの7種類のカードを使ってカードの組み合わせで高得点を狙うゲームです。
各プレイヤーは同時に手札から必要なカードを選択し、不要なカードを左隣の人へ渡す行為を何度か行い、最も得点が高くなるような組み合わせの完成を目指していきます。
いぬポーカーも2人〜4人でプレイすることができ、大まかなゲームの流れは以下のようになります。
- 各プレイヤーに7枚ずつ手札が配られる
- ”得点条件カード”として4枚裏向きのまま場に出す
- 得点条件カードを1枚表向きにし、手札から必要なカード3枚をキープして残りの4枚を左隣の人に渡す
- 2枚目の得点条件カードを表向きにしたら、今度は4枚をキープして3枚を左隣の人へ
- 3枚目を表向き西、5枚をキープし2枚を左隣の人へ
- 最後に4枚目の得点条件カードをオープンし、6枚キープし1枚を左隣の人へ
- 手札を公開して得点条件カードを参照しながら得点を計算し、もっとも高得点だったプレイヤーの勝ち
徐々に公開されていく得点条件カードを予測しながら手札を作っていく必要があります。
もぐらポーカー
もぐらポーカーは「どうぶつポーカーシリーズ」第3弾として登場したボードゲームで、6つの山札からカードを1枚ずつ引いてポーカーの役を作って競い合うゲームです。
このゲームの特徴は、手札を3枚は表向きに公開し残り2枚を裏向きに置くという点で、相手の狙いを推理しながら戦略を立てることが重要になります。
そんなもぐらポーカーは2人〜5人で遊ぶことができ、ゲームの流れは以下の通りです。
- 6つの山札を用意し、それぞれにもぐらカードを配置する(各山札には異なるもぐらカードが一定数ずつ入る)
- 順番に好きな山札から1枚カードを引き、引いたカードは自分の目の前に置いていく
- 引いたカードは3枚は表向き、2枚は裏向きの状態で公開する
- 全員が5枚カードを引き終えたら手札を公開し、最も強い役が完成したプレイヤーが勝ち
もぐらポーカーで使用される役は、通常のポーカーと同じもの(フラッシュやフルハウスなど)なので、役を覚えることもでき、また手札の一部が公開されているため相手が狙っている役を推理することも大切な要素となります。
「ブラフ系」ボードゲーム
ポーカーで重要な戦略・戦術のひとつが「ブラフ」です。ここではブラフや心理戦が重要となっているボードゲームをご紹介します。
髑髏と薔薇(スカル)
髑髏と薔薇は、ブラフと心理戦が楽しめるボードゲームで、各プレイヤーは薔薇のカード3枚と髑髏のカード1枚を1セットとし、「いかに髑髏のカードを捲らないか」と「相手に髑髏のカードを捲らせるか」を考えながらブラフや心理戦を楽しむ事のできる遊びです。
- 各プレイヤーに4枚カードを配る(薔薇を3枚、髑髏を1枚)
- 各プレイヤーはカードを1枚場に伏せて出す
- 2巡目のプレイヤーは、場に出ているカードにさらにカードを重ねて出すか、勝負に出るかを選択する
- 誰かが勝負に出た際は、めくりたいカードの枚数を宣言する(他のプレイヤーはパス・またはより多い枚数の宣言が可能)
- もっとも多い枚数を宣言したプレイヤーは、宣言した枚数分だけ場に出ているカードをめくる
- 宣言枚数分すべて薔薇のカードをめくれれば成功。1枚でも髑髏をめくってしまったら失敗となる
- 失敗した場合は、ペナルティとしてランダムにカードを1枚捨てる
- 最終的に2回成功したプレイヤーが勝ちとなる
ゴキブリポーカー
ゴキブリポーカーは、非常にシンプルながらもブラフや心理戦が楽しめる人気のボードゲームで、ゴキブリやコウモリ、蜘蛛やねずみといった生き物の絵柄が描かれたカードを使って遊びます。
相手にカードを渡す際に、そのカードが何のカードなのかを宣言しますが、本当のことを言ってもいいし、嘘(ブラフ)を宣言することも可能なのが大きな特徴となっており、相手の嘘を見破れるかどうかの心理戦が面白いボードゲームです。
- 各プレイヤーに均等にカードを配る
- スタートプレイヤーは手札からカードを1枚選び、他のプレイヤーに伏せた状態で渡す
- カードを渡す際に、そのカードに描かれている生き物の名前を宣言する(嘘の宣言でもOK)
- 宣言されたプレイヤーは、その宣言が本当かウソかを判断する。見破ることができれば、そのカードはカードを出したプレイヤーの前に置かれ、失敗したら自分の前に置かれる。
- カードを押し付けられたプレイヤーが次のスタートプレイヤーとなり、2〜4を繰り返し行う。
- 誰かが同じ種類のカードを4枚集める。または自分の手番で手札が無くなったら、そのプレイヤーは負けとなる。
いかに相手を騙せるか、相手の宣言が本当かウソかを見極める洞察力が必要になり、駆け引きや心理戦が白熱するおすすめボードゲームです。
まとめ
ポーカーの戦略や戦術を楽しく学ぶことができるボードゲームをいくつかご紹介してきましたが、どれもがユニークで盛り上がること間違いなしです。
楽しみながらポーカーの戦術や戦略に役立つ知識やテクニックを学ぶこともできるため、ポーカーの合間にボードゲームで楽しむのもいいのではないでしょうか。