ポーカーの世界最大級の大会であるWSOPでは、メインイベントとして最も注目されているのは「テキサスホールデム」ですが、真のオールラウンダーを決める種目として「ミックスゲーム」は非常に高い人気を誇っています。
しかし、ポーカーを始めたばかりの人やミックスゲームについて詳しくない人からすると、「ルールが複雑そう」や「全部覚えられなさそう」などハードルが高く感じられがちです。
今回は、そんなポーカーのミックスゲームとはどのような種目なのか、そのルールと種類について詳しく解説していきます。
ポーカーのミックスゲームとは?
ポーカーのミックスゲームとは、その名の通り「複数のポーカー種目をローテーションしてプレイする」形式のゲームです。
通常であればテキサスホールデムならテキサスホールデムだけ、オマハならオマハだけをプレイし続けますが、ミックスゲームでは一定の時間が経過するか、ディーラーボタンが1週するごとに種目が切り替わるという特徴があります。
1つのゲームだけ得意でも勝ち切ることが難しく、幅広い種目の総合的なスキルが試されるゲームともいえるでしょう。
なぜミックスゲームは人気があるのか
近年、ポーカーでミックスゲームの人気が高まっています。なぜミックスゲームは人気があるのか、その理由は主に以下の3つが挙げられます。
- スキルの総合力が試される:特定の1種目だけではなく、多様なルールに適応する総合的な能力が求められる
- ゲームに飽きない:種目が頻繁に変わるため、長時間プレイしていても飽きることがない
- 実力差が出やすい:ほとんどのプレイヤーは特定のゲームに苦手意識を持っているため、全種目をバランスよくこなせるプレイヤーが長期的に勝ちやすい
代表的なミックスゲームの種類を紹介!
ポーカーのミックスゲームには、あらかじめ決められた種目の組み合わせが存在しており、これには複数の種類があります。ここでは特に有名なものを見ていきましょう。
H.O.R.S.E(ホース)
最も伝統的で有名なミックスゲームが「H.O.R.S.E(ホース)」で、以下の5つの種目の頭文字を取って名付けられています。ミックスゲームを始めるのであれば、まずはこのH.O.R.S.Eから始めると良いでしょう。
- H:Hold’em(テキサスホールデム)
- O:Omaha Hi-Lo(オマハ・ハイロー)
- R:Razz(ラズ)
- S:Seven Card Stud(セブンカードスタッド)
- E:Eight-or-Better(セブンカードスタッド・ハイロー)
この5つの種目はすべて、リミット形式(ベット額に上限がある形式)で行われることが一般的です。
8-Game(エイトゲーム)
現代のミックスゲームの主流として広くプレイされているのが「8-Game」と呼ばれるミックスゲームです。これは先ほどご紹介したH.O.R.S.Eの5種目に、以下の3種目を加えた8つのゲームで構成されています。
- 2-7 Triple Draw(2-7 トリプルドロー)
- No-Limit Hold’em(ノーリミット・ホールデム)
- Pot-Limit Omaha(ポットリミット・オマハ)
H.O.R.S.Eと違い、リミットゲームだけではなくノーリミットやポットリミットが含まれているため、チップの変動が激しくなりよりダイナミックな展開が楽しめると同時に、実力差も大きく表れるでしょう。
Dealer’s Choice(ディーラーズチョイス)
ディーラーボタンを持っているプレイヤーが、その回の種目を選択できるという少し特殊なルールです。自分の得意な種目を選ぶのはもちろん、相手プレイヤーが苦手そうな種目を選んだりと、戦略的な選択肢が広がるためより幅広いスキルが必要になる遊び方です。
ミックスゲームを構成する主要な種目とルール
ポーカーのミックスゲームを攻略するためには、各種目の特徴やゲームルールを覚えることが非常に重要です。ラズやセブンカードスタッドなど様々な種目があり最初は戸惑うかもしれませんが、大きく分けて3つのカテゴリーに分類されますので、それぞれの特徴と大まかなルールについて確認しましょう。
1.フロップゲーム(Flop Game)
プレイヤー全員が使用できる共通のコミュニティカードがあるゲームです。テキサスホールデムをプレイしている人であれば一番イメージしやすいのがこのフロップゲームでしょう。
テキサスホールデム
もはや説明不要なほどもっとも有名なゲームのテキサスホールデム。2枚の手札と5枚の共通カードの中から5枚を選択してより強い役を作ることを目指す。
オマハ(ハイロー)
4枚の手札が配られ、「手札から2枚」「共通カードから3枚」選択して役を作るオマハもフロップゲームの一つです。ハイローの場合は最強の役(ハイ)と8以下の数字5枚で作る最弱の役(ロー)でポットを分けるという特徴があります。
2.スタッドゲーム(Stud Game)
スタッドゲームでは、共通カードがなく各プレイヤーに固有のカードが配られるゲームです。一部のカードが他のプレイヤーにも見れるように表向き(アップカード)で配られるのが大きな特徴となっています。
セブンカードスタッド
各プレイヤーに7枚のカードが配られ、その中から5枚を選択して強い役を作ります。7枚のうち4枚は途中で表向きで配られるため、ゲーム中盤以降は他のプレイヤーのカードも一部見える状態となるため、相手との駆け引きが重要です。
ラズ(Razz)
ラズも7枚のカードの中から5枚を選択して手役を構成しますが、他のポーカーゲームと異なり、いかに「弱い」手を作ることを目指します。
”A”は”1”(最強のローカード)として扱われ、ストレートやフラッシュなどの強力な役は無視されるという少し特殊なルールです。
3.ドローゲーム(Draw Game)
ドローゲームは、その名の通り手札を交換(ドロー)して役を完成させるポーカーです。有名RPGのミニゲームでも登場するため、日本人で最も馴染みのあるポーカーゲームかもしれません。
2-7トリプルドロー
5枚の手札を3回まで交換し、「最も弱い」手役を目指します。ラズとは異なり、こちらはストレートやフラッシュは「強い役」とみなされ、このゲームでは「かなり弱い役」扱いになるので注意が必要です。
まとめ
ポーカーのミックスゲームは、様々な種目をローテーションで行う”ポーカーの総合力”を競うゲームです。一言にミックスゲームと言っても、「H.O.R.S.E」や「8-Game」などのルールがあったり、一定の時間経過や、ディーラーボタンの1周、その時のディーラーが種目を選んだりといろんな遊び方があります。テキサスホールデムやオマハをある程度プレイできるようになったら、次のステップとしてポーカーのミックスゲームに挑戦してみてはいかがでしょうか。









