ポットリミットオマハ(PLO)はご存じでしょうか。ポーカーの主流であるテキサスホールデムと並ぶほど人気のあるポットリミットオマハは、世界中で多くの人たちにプレイされています。
今回はそんなポットリミットオマハのルールや遊び方を解説するとともに、勝つために覚えておきたいスターティングハンドをご紹介していきます。
ポットリミットオマハ(PLO)とは?
ポットリミットオマハ(Pot-Limit Omaha)は、テキサスホールデムに次ぐ人気を誇るポーカーゲームである”オマハポーカー”の一種です。
このオマハポーカーには、ベット額の上限によって以下のように分けられています。
- ノーリミットオマハ:ベット額の上限なし
- 固定リミットオマハ:テーブルやラウンドごとにベット額が決められている
- スプレッドリミットオマハ:ベット額にある程度範囲が定められている
- ポットリミットオマハ:ポットに入っている額をベット上限としている
この中でも主流で多くのプレイヤーにプレイされているのがポットリミットオマハで、大規模なポーカーイベントでも注目の競技となっています。
ポットリミットオマハのルールと遊び方
それではポットリミットオマハの基本的なルールと詳しい遊び方を解説していきます。
大まかな遊び方はテキサスホールデムと同様なので、すでにテキサスホールデムをプレイできる人であればすぐに覚えることができるでしょう。
基本的なルール
ポットリミットオマハは、各プレイヤーに配られる手札と、場に出される5枚のコミュニティカードを組み合わせて役を作るポーカーゲームです。
テキサスホールデムでは各プレイヤーに2枚の手札(ホールカード)が配られますが、ポットリミットポーカーでは各プレイヤーに4枚ずつの手札が配られます。そしてホールカードから2枚、コミュニティカードから3枚を選択して役を完成させます。そのためテキサスホールデムと比べて強い役が完成する可能性が高く、より戦略的でアグレッシブなプレイになりやすい特徴があります。
また、ポットリミットオマハはその名の通り「ポットリミット」というベッティング形式が採用されています。これはベットやレイズできるサイズが決められており、無制限に賭け金を増やすことができないため、最初のうちはベット額に迷うかもしれません。
詳しい遊び方
ゲームの進行はテキサスホールデムと非常に似ており、各種ベッティングラウンドやアクションなども基本的には同様です。
ここではポットリミットオマハの詳しい遊び方、ゲームの流れを解説していきます。
ブラインドベット
まずゲームが始まる前にブラインドベットを行います。これは、ディーラーボタンの左隣の席に座っているプレイヤーと、更にその左隣に座っているプレイヤーの2名が強制的にベットしなければなりません。前者はSB(スモールブラインド)、後者はBB(ビッグブラインド)と呼ばれ、SBはあらかじめ決められた額のベットをし、BBはSBの2倍のチップをベットしなければなりません。
プリフロップ
ブラインドベットが完了したら、ディーラーから各プレイヤーにホールカードが配られます。SBから時計回りに1枚ずつ、それぞれ4枚になるようにカードが裏向きのまま配られるので、他のプレイヤーに見えないようにカードを確認しアクションを考えましょう。
プレイヤーが行えるアクションは以下の通りです。
コール | 直前にベットしたプレイヤーと同額をベットする |
レイズ | 前のプレイヤーの2倍以上の額をベットする |
リレイズ | 同ラウンドでのレイズに、さらにレイズで上乗せする |
チェック | そのラウンドで誰もベットしていない場合、同じくベットをしない |
フォールド | このゲームから降りること |
BBの左隣のプレイヤー(UTG)から時計回りにアクションを行っていきます。なお、プリフロップでは先にBBとSBがブラインドベットをしているため、BBのプレイヤー以外はチェックを選択することはできず、ゲームに参加をする場合は「コール」または「レイズ」でチップを賭けましょう。
ベッティングラウンドは、フォールドを選択したプレイヤー以外の全員が同額をベットした時点で終了し、賭けたチップは全てポットに集められ、次のラウンドへ移行します。
フロップ
フロップラウンドでは、コミュニティカードが3枚オープンします。この時点でコミュニティカードと自分のホールカードとを組み合わせて、何かしらのハンドを作れるようになります。
フロップでもプリフロップと同様にベッティングアクションを行いますが、今回はSBのプレイヤーから時計回りに進み、全員が同額をベットした時点でこのラウンドは終了です。
ターン&リバー
ターンのラウンドでは、新たにコミュニティカードが1枚追加で公開され、フロップと同様にベッティングを行っていきます。ターンが終わったらリバーのラウンドとなり、5枚目のコミュニティカードがオープンします。これで各プレイヤーのハンドが確定し、最後のベッティングラウンドとなります。
ショーダウン
リバーのベッティングラウンドが終了したら、残っているプレイヤー全員がホールカードを公開します。その中で最もランクの高いハンドを完成させたプレイヤーが勝ちとなり、ポットのチップを総取りすることができます。この時、複数のプレイヤーで同じハンド藍うとなってしまった際は、引き分け(チョップ)なり、賞金は等分して配られるため覚えておきましょう。
勝てるスターティングハンドはどれ?
ポットリミットオマハはテキサスホールデムよりも2枚多いホールカードが配られるため、プリフロップン段階ではそれほど強くなくてもよりランクの高い役に発展する能性がそれなりにあります。しかし忘れてはいけないのは、その状況は自分だけではなく相手も同じだという事です。
そのため安定して勝つためにも、しっかりと参加するスターティングハンドを絞ることが大切になるため、ポットリミットオマハを始めたばかりの初心者は、A-A-K-K/A-A-J-T/A-A-Q-Q/A-A-J-J/A-A-T-T/A-A-9-9/A-A-*-*/J-T-9-8/K-K-Q-Q/K-K-J-J/K-Q-J-T/K-K-T-T/K-K-A-Q/K-K-A-J/K-K-A-T/K-K-Q-J/K-K-Q-T/K-K-J-T/Q-Q-J-J/Q-Q-T-Tのようなスターティングハンドを選ぶことで有利にフロップ以降を戦えるでしょう。
まとめ
ポットリミットオマハは、テキサスホールデムと並ぶほどの人気を誇るポーカーゲームです。
そのゲーム性はテキサスホールデムと似ており、すでにテキサスホールデムをプレイしている人であればすぐに覚えて遊ぶことが可能ですが、ホールカードが4枚であったり、ベットできる額に上限があったりと、より戦略的でアグレッシブなプレイになりやすい特徴があります。
ポーカーイベントでもポットリミットオマハのトーナメントが多く開催されているので、是非覚えて参加してみてはいかがでしょうか。