世界中で人気のトランプを使ったボードゲームのポーカーは、実に様々なバリエーションが存在しています。そんなポーカーの中でも「2-7 トリプルドロー」というゲームを皆さんはご存じでしょうか。
2-7 トリプルドローは他のポーカーとは異なり、最も弱いハンドを作ったプレイヤーが勝ちとなるゲームで、ミックス方式のトーナメントなどで人気のある遊び方です。
そこで今回は、そんな人気のポーカーゲームである2-7 トリプルドローの遊び方や攻略法などを詳しくご紹介していきます。
2-7 トリプルドローってどんなゲーム?
2-7(デューストゥーセブン)トリプルドローは、ドローポーカーと呼ばれる種類のポーカーゲームで、他のポーカーとは異なり、”最も弱いハンドを作る”ことを目指す「ローボールポーカー」の一種です。
また、有名なテキサスホールデムなどにある共通カード(コミュニティカード)が、2-7 トリプルドローにはないのが大きな特徴です。
主にミックスゲームでプレイされている
2-7 トリプルドローはこのゲーム単体でプレイするというよりも、ミックス方式でプレイされることが多いです。
”ミックスゲーム”とは、いろんな種類のゲームを組み合わせて順番にプレイしていく遊び方を指し、トーナメントでも人気の種目のひとつとなっています。
ミックスゲームでプレイされるゲームは30種類以上ありますが、その中でも2-7 トリプルドローは特に人気の種目です
2-7 トリプルドローの基本情報
2-7 トリプルドローは、最初に各プレイヤーに5枚ずつカードが配られます。ゲームでは不要なカードを交換しながら最も弱いハンドになるようにプレイします。なお。不要なカードを捨てたら同じ枚数のカードが配られます。
プレイの中でチップをベットするベットラウンドは4回あり、不要なカードを交換する機会は3回あります。そして最終的に残ったプレイヤーの中で最も弱いハンドを完成させたプレイヤーが勝ちとなり、ベットされたチップを総どりします。
テキサスホールデムのように、全プレイヤーが共通して使用できるコミュニティカードは存在しておらず、自分の手札5枚だけで勝負すると言うのが2-7 トリプルドローの特徴です。
2-7 トリプルドローの遊び方
それでは早速2-7 トリプルドローの遊び方を見ていきましょう。大まかな流れは以下の通りです。
- ブラインドを支払いカードが配られる
- 1回目のベッティングラウンド
- 1回目のドロー(カードの交換)
- 2回目のベット→ドロー
- 3回目のベット→ドロー
- 最終ベット→ショーダウン
それぞれ詳しく解説します。
ブラインドを支払いカードが配られる
まずはテキサスホールデムなどの他のポーカーと同様に、ビッグブラインドとスモールブラインドがベットを行います。
その後に各プレイヤー5枚ずつカードが配られゲームが開始します。
1回目のベッティングラウンド
カードが配られたら最初のベッティングラウンドが行われます。各プレイヤーは配られた5枚のカードを確認し、チェック、レイズ、フォールドのいずれかのアクションを選択しましょう。
順番にアクションを行い、フォールドしたプレイヤー以外が全て同じベット額になったら次に移ります。
1回目のドロー(カードの交換)
1回目のベッティングラウンドが終了したら、最初のドロー(カードの交換)を行います。
SBから順番に交換するカードを前に出しましょう。そして全員の交換枚数が確認し終わってから、ディーラーは全員に捨てたカードと同じ枚数のカードを配ります。
なお交換するカードの枚数は何枚でも可能で、5枚すべて交換しても良いですし、交換が必要なければ0枚でも問題ありません。
2回目のベット→ドロー
1回目のカード交換が終了したら、2回目のベッティングラウンドです。
こちらも先ほどと同様にアクションを選択し、全てのプレイヤーのベット額が同じになったら2回目のカード交換を行います。
3回目のベット→ドロー
3回目も同様です。ベットラウンドを行った後に3回目のカード交換をします。このカード交換がショーダウン前最後の機会になります。
最終ベット→ショーダウン
3回目のカード交換が終わったら最終ベッティングラウンドになります。各プレイヤーはアクションを選択しましょう。
そして残っているプレイヤーは手札を公開し、最も弱いハンドを持つプレイヤーが勝ちとなり、これまでベットされたチップを獲得します。
2-7 トリプルドローに必勝法はある?
2-7 トリプルドローの遊び方は分かりましたが、「これさえやれば勝てる」という必勝法はあるのでしょうか。
結論から申しますと、2-7 トリプルドローには他のポーカーゲームと同様に必勝法というものは存在しません。ですが、勝率を少しでも上げるためのコツはあるので、いくつかご紹介します。
ローカードの重要性を理解
このゲームは相手よりも弱い役を作ることが目的となるため、2~9のカードがとても重要です。特にゲームの名前にもなっている”2-7”はこのゲームの最強のハンド構成(ナッツ)となるため、このカードが手札に含まれているかどうかがアクションを選択するうえで大きなカギとなります。
ドロー回数やアクションで相手のハンドを予測する
相手のドロー枚数(交換枚数)や、ベットやレイズをするタイミングなどから相手のハンドが強いのかどうかを判断できるようになりましょう。
例として相手がカードを1枚しか交換しなかった場合、相手のハンドはすでにいい形が完成しかけている可能性が高くなりますが、逆に4枚交換していた場合はハンドがまだ良くはなさそうだと判断ができます。
2-7 トリプルドローのハンドレンジをチェック
このゲームで最も価値のあるカードは”2”です。これは最も弱いハンド(このゲームでは強いハンド)を作るためには必ず必要になってくるためです。
それを踏まえて、最初に配られた5枚のカードでゲームに参加するかどうかを判断するハンドレンジを確認しましょう。
今回は初心者向けにざっくりとしたハンドレンジを、ポジションごとに表にまとめました。
ポジション | UTG | LJ / HJ | CO / BTN / BB |
参加可能なハンド | 2 + 8以下2枚 8以下4枚 | 2 + 8以下2枚 8以下4枚 | 3 + 8以下2枚 2 + 8以下1枚 8以下4枚 |
まとめ
2-7 トリプルドローは他のポーカーとは異なり、最も弱いハンドを作ったプレイヤーが勝ちとなるゲームで、通常のポーカー(強い役を作るゲーム)に慣れている人は最初は少し戸惑うかもしれません。
しかし2-7 トリプルドローは、ミックス方式のトーナメントなどで非常に人気のある遊び方なので、もっといろんなポーカーを知りたい方は是非ルールを覚えて遊んでみてはいかがでしょうか。